環境教育・学生活動

環境教育・学生活動 学生対象の授業科目「筑波大学から診る環境問題」

カリキュラム

筑波大学における学群学生を対象とした「環境教育」分野のカリキュラムの策定を行いました。
学生からの意見聴取、他大学の取り組みに関する調査等を行い、2014年度から2018年度まで科目を開設しました。社会の動向や受講した学生からの意見なども取り入れ、次年度以降の授業内容に反映しました。

科目名 2014~2018年度 総合科目Ⅱ 『筑波大学から診る環境問題』
対象 1・2年次
時期 春AB(4月~6月)
授業概要 21世紀を生きる者として、地域から地球規模まで様々な環境問題について知り、考え、行動していくことは必須の要素となる。現在、筑波大学は学内の環境改善と保全に積極的に取り組んでいる他、茨城県、つくば市、つくば市内独法研究所と共同で「環境都市つくば」を目指し様々な取り組みを行っている。本授業は,筑波大学キャンパスの環境問題から環境都市構築の為の様々な諸課題,地球規模の環境問題について各専門家からの講義、また、学内の環境改善活動に実際に携わる体験、を通じて、筑波大生として様々な環境問題に対する俯瞰力と行動力を身につける一助になることを目的に開設する。
概要
授業タイトル 授業内容
【第1回】 筑波大学:エコキャンパスへの取り組み 筑波大学で行われているエコキャンパス活動やその他の環境保全活動について、とその成果・波及効果について筑波大学環境報告書等を参照しながら概説する。
【第2回】 パリ協定と温暖化の現状 IPCC第5次報告書以降、一昨年度のパリ協定までの温暖化現象に対する日本および世界の対応に関して紹介し、温暖化現象から考える必要のある世界的な問題について知る契機を与える。
【第3回】 筑波大学内の交通問題を考える 筑波大学およびつくば市で実施・計画されている都市・交通関係の施策、および学内の交通問題の現状から、よりよい都市・交通に関して考える契機を与える。
【第4回】 つくば環境スタイル“SMILe”次世代環境教育について考える 国の環境モデル都市に選定されたつくば市での環境都市を目指した取り組みおよびその中核となる次世代環境教育について概説してもらい、地域社会の環境への取り組みを知る契機を与える。
【第5回】 未来を拓く藻類バイオマス 筑波大学で取り組む藻類燃料プロジェクトの目的と現状、将来展望から世界の再生可能燃料の動向と未来について考える契機を与える。
【第6回】 地域および地球規模の水問題 地球上の人口の急増に伴い、生命を維持するための最重要な資源である水の安全性、持続性が脅かされている。地域および地球規模の水問題について概説し、水の持続的利用に関して考える契機を与える。
【第7回】 新しい電力網:スマートグリッドと水素・直流給電 福島第一原発事故を経て、再生可能エネルギーとスマートグリッドや直流給電による電力供給体制構築が検討されている。水素利用を含めた現在の状況を概説し、未来の電力供給に関して考える契機を与える。
【第8回】 グリーンイノベーションと地域連携 日本の成長戦略の柱の一つであるグリーンイノベーションと地域連携のあり方について農業活動を視点に概説する。
【第9回】 低炭素社会:日本の動向と各国・各都市の取り組み 低炭素社会に向けた日本のエネルギー・温暖化対策の概要や、国際的な連携を通じた各国・各都市の取り組み事例を概説し、これからの国際連携や世界の持続可能な低炭素社会のあり方を考える。
【第10回】 筑波大学から診る環境問題 これまでの授業のまとめ。