地域への貢献

地域への貢献 児童・生徒対象の環境教育

次世代環境教育カリキュラムの作成と実践

つくばエコシティ推進グループは、教育委員会、小中学校教員、市民団体等の協力を得ながら、次世代環境教育ワーキンググループ(幹事:山中勤生命環境系准教授)を組織しました。

このワーキンググループで次世代環境教育カリキュラム案を作成し、2010年度に試行実践を開始しました。その後、2011年度には実践校を9校(吾妻中・高崎中・竹園東中・谷田部中・大曽根小・竹園西小・谷田部小・並木小・二の宮小)に増やし、問題点を解消しながら個々の単元について具体的な授業案が作成されました。

試行実践の一部は、つくば市教育委員会主催の「つくば市小中一貫教育研究つくば市大会」において発表されました。

これらの活動で得られた知見を踏まえてカリキュラムの最終調整が行われ、新設される「つくばスタイル科」の一部として2012年度よりつくば市内の全小中学校に導入されることが決定しました。環境やエネルギーを大切にする実践的な態度の育成に役立てられます。

つくばの子ども達がどのように育ってゆくのか、その鍵は大人世代の連携・連帯にあると考えられますが、このモデルカリキュラムを共有することで学校間・教員間の連携が促進され、また、つくばの地域素材・教育資源を活かした環境教育を実践することで学校と地域の連携も強化されることが期待されています。

筑波大大学院生による出前授業の様子

筑波大大学院生による出前授業の様子

活動内容一覧

食と緑の地域活動支援による魅力ある社会の創成

代表者:農林技術センター 林久喜

概要

小・中学校、営農大学校、国立科学博物館筑波実験植物園やNPO法人などと連携して、食育活動、環境教育活動の支援、営農教育支援、市民参加型シンポジウムの開催、技術指導、教育プログラム開発、教育の場の提供など、食と緑に関連した様々な活動を支援・展開し、大学の持つ人材を活用した高い教育力で、魅力ある社会の創成に貢献する。

食と緑の地域活動支援による魅力ある社会の創成

課題の背景及び活動の内容

筑波大学は様々な社会貢献活動の展開が地域社会から要求されており、大学はその要請に適切にこたえていくために連携協定を締結している。そのような協定組織とは他組織の模範となるような活動を展開しつつ、大学の持つ知力を広く社会に進展させていく必用がある。連携協定が結ばれていない地域ではこれらの先進事例を参考にしながら、大学との連携をより強化させて、大学も地域からのニーズの掘り起こしをシーズに変えていく必要もある。いずれにせよ筑波大学の持つ知力を地域貢献活動に活かしていくことが肝要である。農林技術センターでは食育および環境教育の分野で、実体験に基づく社会貢献活動を精力的に実施してきているが、今までに蓄積されたノウハウと教職員の高い教育力でこれらの要請にこたえて、地域で必要とされる食と緑に関する活動を、教育活動支援を中心に実施するとともに、更なる手法や能力の開発を図り、本活動により魅力的で活力のある社会の創成につなげる。

教育分野では、つくば市、土浦市、大子町、青森県の教育組織と連携して、「雑穀を用いた食育」の展開、「総合科目での食育の実践」、「農業ITを利用した営農支援」などを実践し、教育組織の活動支援と、そこに従事する教員への教育支援を行う。また、農林技術センターで栽培飼育している作物や家畜を利用した教育支援活動を実践する。農業分野では坂東市や常陸太田市と連携して農業支援活動を行うと共に、全国のソバ関係者を対象とした教育活動である「ソバ研究会」を実施する。環境教育ではつくば植物園と連携した「さくらそう展」の実施や、NPO法人や農林技術センターが育成したさくらそう里親の会と連携した、「さくらそう遺伝資源の保存活動」を支援・実施する。

地域社会にもたらされる成果、効果等